自宅サロンオーナー 福島 貴子さん

とある熊本人

熊本市東区にある自宅サロン「ゆるみき」のオーナーである福島さん。

子育てもしながらサロンを経営されています。

サロンは大きな窓から緑が見え、日差しが心地よく部屋全体が明るくてまさに癒しの空間です。

自宅でサロンを開くことに憧れている方も多いと思います。

今回どういう経緯で自宅サロンオーナーになったのかを取材させてもらいました。

もともと美容や健康関係の仕事をしていたんですか?

「全く(笑)普通の会社員をずっとしていました。」

そうなんですね。
なぜ今の仕事をしようと思ったんですか?

「私は昔『自分自身が好きじゃない』っていう気持ちが根底にあったんです。だから他の人以上に頑張ろうとしてしまう。安心感というか、仕事で成果を出して人に認められたいっていう思いが異常に強いんです。それをやった結果、成果は出たけど燃え尽きて鬱っぽくなったり、身体が疲れ果てていきました。実際1社目では鬱で休職もしちゃって。何度か転職もしたけど、同じような感じになってしまっていました。」

頑張りすぎてしまうんですね。

「はい💦そうしているうちに30代前半…確か33歳くらいだったかな。少し人生を考えるようになったんです。その時にたまたま一人暮らししていた家の近くでリンパケアの体験会があったんです。初めは効くわけないと思ったけど、思った以上に肩のこりが弛んで自分でもビックリしました。そして身体が楽になった時、今まで悩んでいた会社のことを考えようと思って休職を決意しました。」

初めはたまたま行ったリンパケアの体験会がきっかけだったんですか。

「そうです。休職中に熊本の実家の親に相談して…やりたいことはなかったけど、やりたくない(働きたくない)ことは明確だったから、親にニート宣言して熊本に帰りました。」

親はニート宣言を受け入れてくれたんですね。

「親はもともとの(鬱の)状態を知っているから…😅ずいぶんとお世話になりました。」

そこからどのようにしてサロンを開くまでになったんですか?

「まず東京にいる時に講座を受けました。体験会の時に感動して自分から話を聞いて『講座があるから受けてみない?』って言われて。地元の熊本に帰ってからも講座を開いている人を探してさらに講座を受けて、講座で学んだことを家族にしていったのが最初です。でも今までの職と違いすぎる分野だからすぐには踏み出せなくて……とりあえず派遣で別の仕事をしたりしました。そうするとやっぱり他の仕事はやりたいことじゃないなと気づいてしまうんです。」

他のことをすることで改めて自分が本当にしたいことが見えてきたんですね。

「そうです。今までの職歴を全く活かしていない仕事で人に言うのが怖かったです。本当は友達100人くらい声かけようと思ったけど、1人も声をかけることができませんでした。それならその環境に身を置くしかないと思って、そのリンパケアもやっている整体の知り合いの人に『受付でもなんでもいいのでさせてください!』と頼んだんです。」

受付の仕事からはじめたんですか?

「いえ。整体の人は『やれるならやったほうがいい!』と言ってくれて施術する側で時給で働かせてくれました。お客さんで興味のある人の時だけ連絡をもらって施術したんです。そこからが仕事としての始まりです。週3で派遣やって、空いてる日でお客さんが来た時だけしました。」

凄いですね!勇気がいることだと思います。

それがそのままお店ではなく自宅でサロンをすることになったのにはきっかけがあるんですか?

「お店でやっていくうちに慣れてきて実家でもやるようになったんです。そうやって生活していくうちに夫と出会って結婚しました。たまたまなんですが、夫はもともと家を持っていたんです。その家は夫の家族がカフェもできる家として造ったものでした。でも、熊本地震でその家族の心情の変化があって、カフェを開くことはなかったんです。なので、家のその空間をサロンとして夫が仕事の平日だけ使えるようになりました。今までのお店は新規をとらないようにして徐々に自宅でするようにシフトしていったんです。」

たまたまサロンができそうな家を持っている旦那さんと巡り会えたのも運命的ですね!
運を引き寄せた感じがします。

自宅でサロンをするのは大変ですか?

「小さな子どもがいなければ大丈夫です(笑)。小さな子がいると授乳などで片付けもままならないですから。仕事だと空間も整えないといけないっていうのがあります。整ってないと自分もする気にならないし。だから今はオンラインや出張イベントだけ再開しています。」

まだ授乳中のお子さんがいらっしゃいますもんね。オンラインだと距離に関係なく隙間時間でもできるのがいいですよね。

「新型コロナがあってからは特にオンラインが多かったです。でも、コロナがなくてももともと一定数はオンラインがいいっていう人がいるんです。録画ができたり、自分もオンラインで教えたいからオンラインのコツやノウハウを学びたいという希望だったり。オンラインがあったから早く仕事復帰できたと思います。自宅施術や対面講座は徐々に再開予定です。」

時代や自分の生活様式にあった働き方をしているんですね。

もし昔の自分に会えたらなんて声をかけますか?

「うーん。昔の自分を思うとそこまでウジウジしなくて良かったじゃんって思います。だから、今から同じようにやる人には『全部私のパクればいいから!』って全部教えてってるんです。私にはそういう人が周りにいなかった。

昔の自分に会ったら『未来は明るいぞー!良いことしかない!』って言います☺️昔は40くらいに死にたいとまで考えてたのにね(笑)」

これまで頑張ってきたことがもちろん根底にあるんでしょうが、凄い変化ですね!

最後に、大切にしていることはありますか?

「そうですね。子どもとの時間ですかね。子どもが6歳になるまでは人生で一番子どもとイチャイチャしたいです☺️一緒に遊ぶ時間、一緒にいる時間、一緒に出かける時間、新しい経験をする瞬間にたちあう。そういうのを大事にしてやりたい。それができると思うと仕事のモチベーションも上がるんです。」

なるほど。
自営業だからこそ時間の融通が効くので、子ども優先で動くことができるという利点もありますね。

子どもとの今しかない時間を大切にされていてとても素敵です。

お忙しい中本日はお話を聞かせて頂きありがとうございました!

「ありがとうございました😊」

「ゆるみき」さんの情報は下記のリンクを参照してください。

店舗情報

  • 営業日時:現在はオンライン、出張イベントのみ(下記ホームページ参照)
  • 所在地:熊本市東区の自宅サロン「ゆるみき」(益城ICより車で10分、秋津小学校近く)

「「ゆるみき」ホームページ

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